妊娠中の突発性難聴
突発性難聴は妊婦さんや産後直後のお母さんにも多く見られる症状です。マタニティーブルーという言葉があるように赤ちゃんを授かった喜びと同時に母親になるという使命や不安、心配などから精神的なストレスを抱えてしまいます。 突発性難聴はストレスから発症することが多いので、なるべくストレスのかからない環境を作ることが大切です。妊娠中や産後のお母さんの体はホルモンのバランスが崩れやすいので情緒不安定になる可能性があります。 妊娠中は大きなお腹を抱えて家事をしたり、産後間もない時期は、赤ちゃんの夜鳴きや短時間での授乳などで体力が低下し、疲労もたまりやすくなりますので、栄養のあるものをしっかりと食べて十分な休息をとるようにしましょう。 妊娠中はむくみやすく血液の流れが悪くなるために耳がこもったような感じになることがあり、出産後には元に戻りますが、自己判断は禁物です。耳の聞こえがおかしいと思ったらすぐに耳鼻科での診察をお勧めします。 突発性難聴と診断されたのであれば、早めの治療が必要です。放っておくと聴力の回復が難しくなってしまいます。耳の状態と妊婦であることをきちんと説明して、耳鼻科の先生と産婦人科の先生に薬の処方など相談するとよいと思います。
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