特発性難聴とは
突発性難聴は、知名度も高く、何となくイメージしやすいのですが、特発性難聴とは、どのような病気なのでしょうか。 特発性難聴は、原因や治療方法も不透明なところが多い難病です。突発性難聴との違いは、特発性難聴は、進行していくことが特徴で、両側に症状がみられます。 また、突発性難聴は、発作は何度も起きませんが、特発性難聴は、繰り返しの発作の中で、聴力の衰えが進行していきます。聴力の異常が予想される場合には、聴力検査により、オージオグラムデータが参考にされます。 特発性難聴には、薬や騒音など、想定される具体的要因が見当たらず、原因不明のケースがあてはめられます。特発性難聴の進行状況は、緩やかに聴力が低下する場合もあれば、がくんがくんと降下していく様子もあります。 特発性難聴の進行を遅める薬を使用する薬物療法も有効でしょう。アデホスコーワやイロビタンなどが使用されます。治療法は、突発性と同じステロイド注射や神経ブロックが有効とされていますが、対処療法にすぎず、定期的に聴力検査を行い経過観察するにとどまることも多いようです。 徐々に聴力低下が進行する特発性難聴は、原因が不明なことから、明確な治療法もなく、今後の研究進歩に期待したいところです。
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