耳管狭窄症
耳管は、鼓膜の内側(中耳)と鼻の奥をつないでいる器官で、中耳はこの耳管により喚気して中耳内の圧力を調整しています。耳管を通じての換気が上手くいかないと中耳内の圧力と外界との圧力(気圧)に差ができてしまい耳がつまったような(塞がれたような)違和感や耳鳴りと言った症状を感じる方も多くいます。 その代表的な例えは、飛行機やエレベーターに乗った時に耳が詰まったりしたような感じであり、急な上昇や下降による圧の変化に耳管の換気機能がうまく対応できなかった場合に起こります。そして他方、唾液を飲み込む動作をすると耳の奥にある耳管口が開閉して換気できるのですが、普段の生活で一時的に耳が詰まるのは良くありますが、すぐに元に戻らなければすぐに専門医に診てもらう必要があります。 耳管狭窄症の治療は、原因となっている疾患(鼻炎など)の治療と、通気治療(耳管に空気を通す治療)が中心となります。ここで一日中ずっと耳が詰まった感じがあったり、その他の聞こえにくい、耳鳴り、めまいなどは突発性難聴と同じ症状であるために区別はほとんどできません。 もし突発性難聴の場合は耳管狭窄症と違い、発症から2週間以内(出来れば早ければ早い方がよい)に治療を開始することが重要でありますので、すぐに専門家に診察することを勧めます。
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