突発性難聴の病院
難聴といえば耳の病気です。それだけに突発性難聴になってしまった場合には、耳鼻科の病院へ行けばよい、と考えがちです。その考えは間違っていないのですが、耳鼻科にばかり固執してしまうと効果的な治療ができなくなってしまう可能性もあります。
この難聴が厄介なのは、原因不明であることです。そのため、必ずしも耳の問題が原因で発症しているとは限らないのです。耳の問題だと思って治療を続けた結果、原因を解消することができずに慢性化してしまう恐れもあります。
では、耳鼻科以外にどのような選択肢があるのでしょうか。真っ先に挙げられるのが心療内科です。
ストレスをはじめとする精神面の負担が自律神経のバランスを乱し、難聴をもたらすケースが非常に多いのです。現代社会において突発性難聴が増えている原因のひとつが、この心因性とも言われています。
その場合、薬物治療なども取り入れながら解消を図っていきます。また、うつ病など深刻な心の病を発症している疑いがある場合には、精神科での治療が必要な場合も出てきます。
また、複数の診療科目を設置している大規模な医療機関の場合、それぞれ治療を行う診療科目の区分が異なっている場合もありますから、よく話を聞いて治療を受けるかどうかを判断することも重要です。
基本的には、初診では耳鼻咽喉科です。そこで検査を受け、症状や推測される原因に合わせて相応しい診療科目を選択していくのがこの病気との正しい付き合い方となるでしょう。治療が必要になった場合には、この点をしっかりと頭に入れておくようにしたいものです。
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