前駆症状
前駆症状とは、感染症にかかった時、病気の特徴的な症状が出る前に見られる症状をいいます。突発性難聴とは文字どおりある日突然におこる原因不明の聴力障害のことをいいます。難聴、耳鳴り、めまいなどがその主な症状であります。 しかし、原因不明でウィルス説と内耳の血液循環不良説が有力であり、日本では年間3万5千名が発症しますが、完治するのはわずかに1/3程度と言われています。突発性難聴は、左か右どちらか一方に突然おこりますが前駆症状がなく突然の難聴を起こすため、成人であればその時自分が何をしていたか明確に思い出すことが出来ますが、子どもであればそれが出来ないのが現実問題です。 聴力障害の程度はさまざまであり、聴力の改善・悪化の繰り返しはほとんどないと言われています。耳鳴りは、難聴になると同時か、あるいはその前後に発症します。めまいは、軽いふらつき感から激しい回転性のめまいまで程度がさまざまであり、激しいめまいを起こした場合は、吐き気や嘔吐を伴います。 発症原因が分かっている難聴として脳腫瘍による難聴、外リンパ瘻、外傷性難聴、内耳梅毒、薬剤性難聴、耳管狭搾症などがあります。最後に突発性難聴の場合には、前駆症状の事例が少なく分かりづらいのが現実であります。
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