この難聴は原因がよくわかっていない
突発性難聴では難聴のほか、耳鳴りの症状が伴う場合もあります。音が聴きとりづらいだけでなく、不快な耳鳴りに晒されることもあるわけです。そうなると集中力が著しく損なわれ、また静かな環境にいることができなくなってしまうなどの問題が生じます。さらに症状が重い場合には、耳に痛みが伴うこともあります。 突発性難聴との関わりとしては、内耳に疾患が生じることによって起こることが知られています。この難聴は原因がよくわかっていないのが厄介な点なのですが、直接的には内耳の血行不良などによって鼓膜で聞き取った音の情報が脳まで正しく伝わらなくなることによって生じます。この内耳の機能障害が耳鳴りをもたらすことになるのです。なお、内耳の疾患が原因の場合、難聴が伴わずに生じるケースも見られます。 問題なのは、治療が一定の効果を上げ、聴力が戻った場合でも耳の鳴りが収まらずに続くケースが見られることです。この場合、時間をかけて少しずつよくなっていくパターンが多く、完全になくなるまでには数ヶ月の時間がかかることもあります。何ヶ月も経っても改善が見られない場合には、新たな治療が必要になるケースも出てきます。 このように、非常に厄介な問題をもたらすだけに、できるだけ早期の段階で治療し、症状の悪化を防ぐことが重要です。医療機関での治療では十分に効果が上がらない場合には整体や漢方などの利用も選択肢に含めるべきでしょう。頑固な耳の鳴りに悩まされている場合には、この点についても頭に入れておきたいところです。
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