血管拡張剤
突発性難聴とは、ある日、急に片側の耳が聞こえなくなっていたり、つまる感じがしたり、耳鳴りを感じたりする病気です。また、夕方になると急にめまいとともに難聴を感じたりすることで発症することもあります。今までどうもなかったのに、突然急に発症するタイプの内耳の病気を突発性難聴といいます。 突発性難聴は10歳以下では少ないのですが、珍しい病気ではなく、誰もがかかる可能性があります。その程度も片耳がまったく聞こえないという重症型から、少し耳鳴りがする程度の軽いものまで非常に様々です。 突発性難聴に対しては様々な治療法が検討されていますが、最も有効であるかは未だ明らかではありません。突発性難聴の1つの内耳循環障害改善する治療で血管拡張を目的とした薬剤として、血管拡張剤が用いられます。 また血栓により内耳循環障害が生じていると考えられる場合には抗凝固剤が用いられます。しかし突発性難聴で血管拡張剤を使用する方法がありますが、糖尿病の人や慢性関節リウマチの人や胃潰瘍の人にはこの治療が行えませんので注意が必要です。 予後は比較的悪い方で、完全治癒は3割しか有りません。高齢で生活習慣病を持っている人ほど治りが悪く、残りの約7割は難聴や耳鳴りで苦労することが多いです。
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